ヘソで茶をわかす

日本のへそ、諏訪湖畔に住む小市民の日々の記録

最近の子供らってトランプで遊んだりしないの?

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アメリカの大統領選の予備選の様子が連日報道されています。当初は直ぐに飽きられると思われていたトランプ氏がまさかの連戦連勝で、アメリカって、いろんな意味でスゲェ国だなぁと思っている今日この頃です。

そんなわけで(どんなわけで?)、今日はトランプについて。ただし、アメリカのオッサンではなく、カードゲームのトランプの方の話。

確率の問題

今、中学2年生の生徒らに数学の「確率」の単元を教えています。さいころを2つ振った時に出た目の和が4以上になる確率は?とか、袋の中に赤玉3つと青玉3つが入っていて云々とか、そんな問題の解き方とか考え方を教えているわけです。

この単元の問題ってパターンが決まっていて、定番の問題でトランプを使った問題があります。たとえばこんな感じです。

ジョーカーを除いた52枚の1組のトランプをよくきり、その中から1枚をひくとき、次の確率を求めなさい。

(1)スペードである確率

(2)キング(K)である確率

(3)絵札(J,Q,K)である確率

(4)ハートのクィーン(Q)である確率

こんなのやった記憶ありますよね?そして、確率の問題の中では割と取っつきやすいというか、考えやすい部類でした。自分が子供の頃は、なんとなく遊んでいるうちに理解していたような気がします。

ところが、最近の中学生はそうではないのです。

数学とか確率以前に、トランプが良くわからない

生徒の質問がビックリなんです。「先生、スペードって何枚あるの?」「スペードとハートと、あと何があるの?」「絵札って何?何枚あるの?」

マジか!? それは本当に分からないのか?

現代っ子、トランプのことを良く理解していません。あんまり遊んだ経験ないみたいです。

もちろん、全員ではないですよ。でも、1人や2人ではなく、結構な人数いました。教室全体の30%くらいかな?なんというか、ぼんやりと知っている程度な感じです。

「七ならべ」やったことないの?

トランプの種類も数もあやふやで、確率の問題を解こうにも解けない状態でした。「お前ら、七ならべってやったことない?」そう聞いてみました。あれをやったことがあれば、トランプがどんなものかわかるはずだろうと思ったのです。

答えは…

「何それ?」

体中の力が抜けるのを感じました。これか。これが脱力というやつか。

この状態の子らにトランプ使った確率問題を教えるのか…

もう、いいや、トランプやるぞ

もうね、色々考えるより、実際に遊んだ方が早いような気がしてきました。なので、春休みになったらトランプやろうってことになりました。講習中に昼休みにでもやるつもりです。

 まさかこんなことになろうとは…

現代っ子はトランプなんてしませんか。PCですか?DSですか?そういうハイテクなオモチャしか興味ないですか。そうですか。

家族でアナログなゲームやろうぜ

世の父ちゃん、母ちゃん。子供と一緒に遊んでるか?トランプのようなアナログな駆け引きを楽しむようなゲームやっているか?

トランプじゃなくても良いや、ウノでも、オセロでも、ダイアモンドゲームでも、将棋でも、碁でも、麻雀でも、ドンジャラでも、何でも良いや。そういう人と人とが面と向かって遊ぶ、駆け引きを楽しむようなゲームやっているか?

めんどくさくなってTVゲームとかに任せてない?それがいけないとは言わないが、それだけってのもまずいだろ?

私らが子供の頃って、大人が遊びを教えてくれましたよね。まぁ、普通は手加減して勝たせてくれるし、そうやってゲームの楽しさを理解するのだけど、それだけでは終わらずに、時々、大人げない、エゲツナイ作戦で子供らを本気で打ち負かしに来たりして、そういうやり取りの中から狡賢さとか駆け引きの機微とかを学んで行ったような気がします。

もしかして、現代っ子ってそういう機会を失ってない?重課金で襲い掛かってくる大人の姿から、「お金がすべて」みたいなことしか学んでいないなんてことありません?

 

まぁ、独身の私がエラそうに言うことではないですね。はぁ、子供が欲しい。嫁が欲しい。