御柱祭では御宝殿を建て直します。って、話をこれまでに何回か書きました。
木落しなどが有名で目立ちするために地元の人でも知らない人が結構いるのですが、御柱祭では御柱を建てるのと同じかそれ以上に大切なのが御宝殿を建て替えることなのです。
下社の宝殿は里曳きの前に完成しているのですが、上社本宮の宝殿の完成は御柱祭の後になります。
今日はその完成の日だったのです。
偶然見る事が出来ました
観光ガイドのボランティアグループに所属しています。
諏訪エリアの観光スポットをご案内しているのですが、御柱祭の直後ということもあり、先月・今月は諏訪大社のガイドの予約がたくさん入っています。
通常、平日のご予約の場合は既にリタイアされている年配の方が対応するのですが、どうにも予約が多すぎて対応しきれなくなってきており、今日は私もガイドに行ってきました。
会社にお勤めの方ですと、なかなか平日にボランティアというわけにはいきませんので、時間に都合をつけやすい私みたいなのが、なんとか時間作って対応していく感じです。
今日は上社の本宮で九州からおこしのお客様(40名ほど)をご案内したのですが、たまたま、本宮ではある神事が行われていました。
それが上社東宝殿竣工祭
わたし、この神事のことすっかり忘れていました。まぁ、憶えていてもいつもならば仕事を優先するので見ることも出来なかったのでしょうけれど、たまたま、ガイドの人員不足で駆り出されたために見ることできました。
まぁ、見たと言っても終わりの頃をチラリとなんですけど…
神事の最中は宝殿には近づけない
御宝殿は現在の西の宝殿も、今回建てられた東の宝殿も参拝路の途中にあります。そのため、神事を最中は参拝路の一部が通れなくなっていました。
こちらは東西二つの宝殿の間にある四脚門へと続く階段です。普段からここを使う方は少ないですが、今日はこのように規制されていました。
通常、宝殿へ向かう時に使う布橋もこの通りです。
この規制の先、東御宝殿で神事が行われていました。
っで、肝心の神事の様子なのですが、すみません、写真がないです。
ガイドをご予約されたお客様との電話連絡などをしていたため、写真をとる暇がありませんでした。
遠目で見ていたのですが、神職と氏子(おそらく総代ら)が宝殿の前に並び、あたまを下げている様子だけ確認できました。
新しい宝殿
ガイドをした後に、新しい宝殿を写真に納めてきました。
これまで、幕に覆われていて中を見る事が出来なかったのですが、ついにお披露目です。
やはり新しい宝殿は綺麗です。木の良い香りもしました。
屋根も新しくてきれいです。
隣にある西の宝殿の屋根と見比べていただくと、6年という歳月の長さを感じる事が出来ると思います。
神事の直後ということで、珍しい光景も見る事が出来ました。
普段は閉じている宝殿の入り口が開いていました。奥までは見る事が出来ませんが、宝殿の中をこうして見たのは初めてです。
宝殿遷座祭は6月15日
新しい宝殿が出来たと書いてきましたが、これ、たぶん正しい表現ではありません。
厳密には宝殿となる新しい建物が出来たというべきなのだと思います。なぜなら、今現在、宝殿として機能しているのは古い西の宝殿の方ですから。
この新しい東の宝殿が名実ともに宝殿となるのは6月15日の宝殿遷座祭のあとです。この神事で古い宝殿から新しい宝殿へ諏訪明神の御霊代をお移しするのです。
できればこの神事は見に行きたいと思っているのですが、神事の際には布橋は幕で覆われてしまい、中をうかがうことはできそうです。ですから、もしかしたら行くだけ無駄ということもありえますが、私はその幕でおおわれた様子を見るだけでも価値はあるとも思っていますので、仕事を上手く調整して、なんとか時間作りたいと思います。
日曜日は御田植祭
宝殿遷座などは御柱のある年だけの神事ですが、日曜日には毎年行われている大切な神事があります。
御田植祭です。
その名のとおり田んぼで稲を植えるのですが、地元の女子高生らが早乙女になって神事を手伝います。見た目にもキレイな神事なので毎年カメラマンらが集まる人気の神事です。
私も観覧したいと思っていたのですが、ちょうど下社でのガイド予約が入ってしまったので今年は諦めます。
地元の方はぜひ見に行ってみてください。御柱のような荒々しい祭りの後だと、余計に和みますよ。たぶん。
肝心な写真の無い中途半端な報告になりましたが、これで終わります。
では、また。