ヘソで茶をわかす

日本のへそ、諏訪湖畔に住む小市民の日々の記録

里曳き直前!見どころはここ【諏訪大社上社・御柱祭】

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今日でゴールデンウィークの前半戦が終了。後半の5月3日からはいよいよ御柱祭の里曳きです。

祭を目前に上社周辺では準備が進んでいました。

今日は、「今更?」という気もしますが、上社の里曳きの見どころを紹介します。あ、ただし、個人的な好みで書きますので、「いや、そうじゃねぇだろ!!」とか怒らないでくださいね。

 上社周辺の様子

御柱がある御柱屋敷から前宮・本宮へ向かう道には数多くの観覧席が準備されています。どれも旅行会社などが設置したもので、少し高いところから、御柱全体を見渡せるように作られています。

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観覧席が作られるのはいつものことなのですが、その数が今までよりもだいぶ多いような気がします。また、写真の桟敷はそれほどではないですが、かなり高層化しており、御柱を見下げるような高さのものや2階建て、3階建ての桟敷もありました。

あれ、万が一にもメド梃子とか当たったら大丈夫なんでしょうかね?杞憂って奴なのだろうと思いまうが、ちょっと心配です。

桟敷の設営の他にも、写真で少し写っていますが、のぼり旗などの飾り付けも行われており、賑やかな雰囲気になっています。

見どころ

建御柱

里曳きの一番の見どころと言えば、御柱のフィナーレ建御柱ということになると思います。


2010年 御柱祭 上社本宮 建御柱 一之御柱

ただ、これやっぱり動画を見てもらえばわかるとおり混み合いますし、なかなか観光で来られた方が近くで見るのって大変だと思います。

見てもらいたいとは思いますが、無理はしないでくださいね。氏子らも近づくの大変だったりするので、マナー違反をするときつく怒られると思いますので。

木遣り

建御柱は見れるかどうか分かりませんが、こちらは確実に見れます。見れます?聴けます?かな?


諏訪大社御柱祭り 木遣り名人

名人の木遣りは本当にすごいですよ。遠くからでもしっかり聞こえますし、どこから声出しているんだろうかと思うくらい独特の声です。

ちなみに木遣りはうたうではなくなくというと、通っぽいです。

良い木遣りをなくと柱が前に進みます。あまり下手だと、「下手くそ、そんな木遣りで柱を曳けるか!」とからかわれます。

名人の木遣りももちろん良いのですが、子供木遣りも大注目です。未来の名人を発掘するつもりでみると面白いかもしれません。でも、一番面白いのは、そんな子供木遣りをハラハラ見守るじっちゃん&ばっちゃんの表情の変化かもしれません。木遣り前の心配そうな顔が、木遣りの後にはニコニコ、デレデレ。まさに顔面土砂崩れ状態になります。

世代間の協力など

先の子供木遣りもそうですが、山出しと違い里曳きは子供や年寄りも参加します。みんなで協力しながら祭りを楽しみます。

前回は子供木遣りをしていた子も6年たちが、今度は中学の鼓笛隊として、成人すれば梃子衆に… という具合で、役回りも変わります。そしてその都度、世代間で御柱の伝統が引き継がれていきます。

よく、お年寄りが「孫がランドセルを背負うまでは元気でいたい」みたいなこと言いますよね。諏訪ではこの類の定番のセリフにこんなのがあります。

「次の御柱を曳くまでは元気でいたい。」

この話をすると、観光客の皆さんは笑いながら「孫より御柱とは、諏訪の人は御柱祭が本当に好きなんですね。」と話します。

まぁ、御柱祭が大好きというのはそうなんでしょうけど、何故好きなのかと言えば、「孫のランドセル姿」と共通するものがあるような気がするのです。

「○○とこの息子がいよいよ子供木遣りでデビューする」とか、「あの時の子供木遣りのちびっ子が立派になって…」みたいな感じで、コミュニティー全体の成長を確認し合える祭りだから楽しみにしている面もあると思うのです。

ですから、そういった世代間のやり取りなどにも注目してみていくと面白いと思います。どこかで書きましたが、子供が活躍している柱、世代間で協力できている柱は見ていてもとても楽しいです。

 

楽しみ方は人それぞれだと思います。観覧に来られる皆さんはお気に入りの柱を見つけて御柱祭を楽しんでください。

では、また。