ヘソで茶をわかす

日本のへそ、諏訪湖畔に住む小市民の日々の記録

小坂観音院から眺める2つの朝日

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以前に信玄の側室で、勝頼の生母である諏訪御料人の供養塔があると紹介した小坂観音院で面白い自然現象?が見られるとの情報を頂き、今朝、どんなものかと見に行ってきました。 

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なんでも、春分の日・秋分の日近辺になると、この小坂観音院から日の出を拝むと、太陽が2つに見えるというのです。

ん~どういうことだろうか?良くわからぬまま、日の出前に岡谷へ向けて出発しました。

観音堂前の山門から日の出を待つ 

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5時40分岡谷の小坂観音院に到着しました。3月下旬とは言え、諏訪の朝はまだ寒く、霜柱がザクザク言っていました。

情報によれば、こちらの山門ではなく、諏訪湖側にある観音堂前の山門から日の出を見ると太陽が2つになるそうです。どういうことなのか分からぬまま、とりあえず日の出を待ちました。

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到着したころは、まだ太陽は八ヶ岳の先に隠れており、ボンヤリと明るい状態でした。鳥のさえずりくらいしか聞こえない、静かで穏やかな諏訪湖の朝です。

それにしても寒い。もう、桜の便りもあったというのに。

日の出

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六時頃、ようやく八ヶ岳に隠れていた太陽が姿を現しました。日差しの暖かさが凍えた身にはありがたい。それにしても、綺麗な景色でした。お寺で見ているせいもあるのでしょうか、とても神々しく感じます。

情報によると、この日の出を山門越しに眺めると太陽が二つになるそうです。

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こんな具合でしょうか。山門より内側に入いると、木々に覆われるために周りは暗く、余計に日の光を明るく感じました。

しかし、これがどうして2つの太陽になるのか?

太陽が2つになる瞬間を待つ

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時間の経過とともに、朝日が諏訪湖に反射して光のすじが出来てきました。その光のすじは次第に長く、太くなり、山門に向かって伸びてきました。

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伸びてきた光は、とうとう山門の際まで来ました。すると、まるで光が飛び込んで来るかのように山門が明るく輝きました。直視できないほどの眩さでした。

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なるほど。これが2つの太陽の正体か。

湖面で反射した朝日が山門に飛び込んで来るために、山門の上に見える本当の太陽と、湖面に映る太陽の2つが拝めるというものでした。

からくりが分かってしまえば、どうということの無い現象なのでしょうが、とても美しく神秘的でした。

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現地で見た太陽と、写真で見た太陽では雰囲気がだいぶ違います。写真の方が太陽が2つある感じに見えますね。

実際は反射光が眩しすぎて、丸い太陽には見えず、はるか先から、山門の上下に、ひたすら明るい何かが射し込んでくるようでした。

 

今回は、2つの日の出がどんな風に見えるものなのか、イマイチ分らぬままに現地に赴いてしまいましたので、もう一度チャレンジしたいところです。正直、今回の写真は微妙な感じなので、次の秋分の日はもう少し上手いこと写真を撮りたいものです。

 

では、また。