ヘソで茶をわかす

日本のへそ、諏訪湖畔に住む小市民の日々の記録

焚き火で焼いたニジマスの塩焼きは最高に美味かった

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お題「夏休みの思い出」

短い夏休みが終わりました。

本来は祖父母と母が暮らす東北へ旅行する予定でしたが、直前にトラブルがあり取りやめとなりました。

岩牡蠣、牛タン、海鞘、はらこ飯、笹かまぼこ、萩の月にずんだ餅。美味しい名物を鱈腹食べる予定だっただけに非常に残念です。

しかし、地元でのんびりと過ごす夏休みというのも悪くはないものです。

「身近なところに、こんなに良い場所があったのか!」と思える発見もありました。

そんなわけで、今日は盆休みに挑戦した川魚の塩焼きについてです。

北杜市、篠沢大滝キャンプ場の釣り堀でニジマス釣り

もともとはキノコ狩りに出かけたはずだったんだけれど、どうしてこうなった?

(キノコ採れなかったからに決まってるだろ…)

というわけで、北杜市の篠沢大滝キャンプ場にある釣り堀でニジマス釣りにチャレンジです。

釣れなかった場合は昼飯はありません。

まぁ、釣り堀ですからね、余程の下手くそでなければたくさん釣れるわけです。

小さなお子さんもたくさん釣り上げていましたから家族連れでも安心して楽しめると思います。

釣った魚は塩焼きにして食べる予定でしたが、たくさん釣れたので後日燻製にもしようと思います。

ゲリラ豪雨に襲われながらのニジマス調理

ニジマス釣りのタイムリミットも近づいてきたころ、ポツポツと雨が降ってきました。

「お、降ってきたな。」なんて思っていたのもつかの間、数メートル先も見えなくなるほどの猛烈な土砂降りに変わりました。

60分間の制限時間のうち10分ほど残していましたが、これはイカンと思い、ニジマス釣りを途中で切り上げ釣ったニジマスの入ったカゴを水中から取り出し休憩スペースへ向かいました。

ここで問題発生。

「釣った魚を持ったまま休憩スペースに入らないで。魚は調理スペース持って行って。」

オイ、マジかよ。

通常時ならともかく、この土砂降り状態で屋根の下入れてもらえねぇの?

しかしそういう決まりなら致し方ない。雨に打たれながら調理場へ向かいました。

大変だったのはここから。

なんと一部にしか屋根がない…

そして、そこはすでに他人にとられている…

濡れるのが嫌で釣りを切り上げたものの、向かった先にも屋根がない。

しかし、すでにこの時にはこれ以上濡れる場所がないくらいびしょ濡れ。「もういいや。」とゲリラ豪雨の真っただ中でニジマスの調理が始まったのでした。

まぁ、調理といっても魚の腹を掻っ捌いて、ハラワタと血合い、それにエラを取り出すだけ。

もはやこれ以上濡れたところで変わりは無いくらいずぶ濡れではありますが、一刻も早く雨の当たらないところで一息入れたかったので、丁寧さよりも速さを重視し、調理場に備えられていた調理ばさみではなく、愛用のモーラナイフでサクサクと作業をすすめました。

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その後、場所を変えて昼飯にしました。

キャンプ場にある釣り堀で釣ったわけなので、普通はそのキャンプ場で料理をするものだろうと思いますが、何せ、もともと釣りが目的で来たわけではないので予約などをしていません。

ついでに言うと、ずぶ濡れになったので風呂に入りたいし着替えたいですし、依然として雨が降り続いていたので火を焚けそうにありませんからね。

ニジマスを塩焼きにするために焚き火を熾す

一旦帰宅し着替えた後、地元のキャンプ場で調理再開です。

薪をガンガン燃やして、焚き火で串に刺したニジマスを塩焼きにします。 

いつもなら枯れ枝を拾い集めて焚き火をするのですが、さすがにキャンプシーズンともなると枯れ枝が残っているか分かりませんし、連日の夕立で湿っている可能性もあります。

そんなわけであらかじめ買ってあった薪を持っていきました。

市販の薪は結構太いので、そのままでは火が付きません。そこである程度細く割っていくわけですが、わざわざ斧を使うまでもないのでナイフで割ります。

モーラナイフでバドニング

バドニングとは太い薪をナイフを使って割いていくこと、要するにナイフで行う薪割です。焚き火の醍醐味と言っても良いかもしれません。

あまりナイフの刃が薄いと刀身が曲がってしまうので、ある程度厚みのあるナイフで行います。またナイフの刃の厚みは薪を「裂く」力に直結します。

モーラナイフにも色々と種類があるのですが、私の愛用しているMora knife Companion Heavy Duty MGは刃厚3.2㎜とそれなりの厚みがあり、よほど太かったり堅い薪でなければ、問題なくバドニングで使用することが可能です。

調理にも使えますし、価格もお手頃なので入門用ナイフとしても有名です。

持参した薪にナイフをあてがい、ナイフの背を別の薪で叩いていきます。

節さえなければ簡単に割ることが出来ます。この方法で太い薪を細く割っていき、火をつけやすい太さにします。

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あとはこれをくべながら、焚き火が大きくなるのを待つだけです。

カーボンスチール(炭素鋼)製のモーラナイフは良く切れるけれど、よく錆びる

手頃な価格で買えるうえに、簡単な調理やバドニングなど様々な用途で使える優れものなのですが、私の所有するモーラナイフはカーボンスチール(炭素鋼)製のものなので、非常に錆びやすいです。

錆びやすいとは聞いてはいたので、使用したら水気をふき取るなど扱いには注意していたのですが、今日のように不意の豪雨でずぶ濡れになり、ナイフケースまで濡れてしまうとどうにもなりません。

雨に濡れてから2時間と経っていませんでしたが、うっすらと錆てしまいました。

このくらいの錆ならば少し磨けばとれるので、どうということもないのですが、ここまで簡単に錆びるものだとは思いませんでした。

ナイフを錆びさせたくない場合、まずは錆びにくい素材のナイフを選ぶという手があります。モーラナイフにもステンレス製のものがあるので、これを購入するという手もあります。

ただ、ステンレス製のナイフは切れ味がイマイチな気がします。

そこで、もう一つの手段としては錆びる前に、錆びさせるというもの。

水分などによって出てくる錆は「赤錆」と言われる錆ですが、これとは違う「黒錆」をあらかじめ付けてしまう方法が良くとられます。

黒錆というくらいなので、黒い錆です。ですから当然、黒錆で刀身が黒くなります。

それがカッコいいと言う人も多いのですし、実際、加工した直後はスゴくカッコいいのですが、使っているうちについてくる小さな傷が目立つんですよね。

それが嫌でこれまで加工せずに使ってきたのですが、今回のようなことはこれからも起こり得るので、この際、黒錆加工してしまおうか…?

というわけで、そのうち黒錆加工に関しては記事にします。

ニジマスが焼きあがるまでお茶でも一杯

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さて、焚き火でニジマスを焼き始めたわけですが、火が通るまで結構時間がかかりそうです。

じっと焼き上がるのを待っているのもバカバカしいので、その間にお茶にしようと思います。

鍋やヤカンを使うのも面倒なので、こんなステンレス製のボトルを購入しました。

よくある二重構造の物ではなく、シングルウォールなので保温性は無い代わりに、直接火にかけることが出来ます。

これと一緒に使おうと、こんなものも買ってみました。

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こうしてステンレスボトルを吊るして使うとカッコいいのですが、めんどくさくなってしまい、いまではこのように直接焚き火の中にぶち込んで使っています。

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火にかけたボトルは軍手や皮手袋をしていれば直接握っても良いですしが、こんなグリッパーを使うと扱いが楽ですよ。

魚と一緒に頂こうと思いカップみそ汁も作りました。

焚き火で焼いたニジマスの塩焼きは最高に美味い

そうこうしているうちにニジマスが焼き上がりました。

どうです? 美味そうでしょ?

実際、すごく美味しくって、食べるのに夢中になってしまって写真を撮りそびれました。

ただの塩焼きですから、味は冷静に考えれば大したことは無いのでしょうけれど、この雰囲気ですわ。雰囲気だけで通常の2倍は美味しく感じられます。

それから焚き火で燻されたものって香りが良いですよね。ガスコンロで焼いたものではこうはいきません。

パチパチと薪の爆ぜる音を聴きながら、炎の揺らめきを眺め、美味しいニジマスの塩焼きを頬張る。

この自然の中でゆったりと流れる時間が最高に気持ちが良い。

 

ゲリラ豪雨にはまいったけれど、良い休日を楽しめました。

では、また。