ヘソで茶をわかす

日本のへそ、諏訪湖畔に住む小市民の日々の記録

アニメ「うる星やつら」メガネ氏推奨の休息を試してみた

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今週のお題「#平成最後の夏」

突然ですが、私は高橋留美子さんの「うる星やつら」が大好きです。

子供の頃にTVでアニメを見て以来のファンで、コミックも全部読みました。 

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特に好きなのが、マンガでは初期にチョロっとしか登場していなかったにもかかわらず、アニメ版ではレギュラーとして登場していた、「メガネ」と呼ばれるキャラクター。

ほぼアニメオリジナルのような存在ですが、このキャラクターが強烈な個性の持ち主でホントに面白い。

今回はそんな大好きなキャラクターの名台詞(?)の思い出に関するエントリです。

平成どころか昭和の頃からやってみたいと思っていたことを、時代が変わってしまう前にやってしまおうと盆休み中に決着をつけてきました。

ファンの間で人気のメガネ氏の長セリフ 

うる星やつらのメガネと言えば、主人公のあたるやラム達との掛け合いや、妙にマニアックで狂気じみた発言など、どれも印象に残るキャラクターですが、なかでも長台詞がファンの間では人気です。

私もそんなファンの一人で、お気に入りの長台詞はとある休日の朝食についてのもの。 


押井節×千葉繁-メガネの独白-

『う~、なんという味気ない朝食だ。補習授業さえなければ今頃は旅の空の下、盗んだとて誰はばかることもない谷川の水を汲んでの一杯のカフェ。傷付き疲れた戦士のかりそめの休息であったものを…

しかるに!塩鮭に生卵、ナスのお新香にインスタントみそ汁、そして冷や飯? こりゃ難しい。普通主食であるメシを中心に漬け物、みそ汁などの前座をこなし、その日の大物であるおかずとのドラマチックな一本勝負になだれ込んで行くものだが、今日の対戦相手は手強い。全員がまぁしょっぱい!

これをメシだけで迎え撃つのは非常に不利だ。まず、塩鮭についている千切りキャベツを味方に抱き込まねばならない! が、しかし千切りキャベツだけではまだまだ戦力としては心もとない。ここは一番!お茶の手助けも借りねばならん!が、それでも不安は残る。メシに千切りキャベツとお茶を巻き込んだまではよかった。正規軍としての一応の陣容は整ったといえよう。

しかし、不気味な存在だ。そう、それこそ今俺が直面している難問なのだ。な・ま・た・ま・ご!かぁ~!メシにかけるには醤油を加えねばならん、しかし醤油を加えてメシと混然一体となった様はもはやメシとしてのプライドは失われていよう。が、しかし、生卵の本来持っている機能と体系を壊さずにそのまま飲み干すほど、オレはヘルシー論者ではない。そう、難問だよ、これは・・。』

子供の頃にTVでみて大笑いしたものです。

VHSテープが擦り切れるんじゃないかってくらい何度も見返し、ついにはセリフを暗唱してしまうほど見た大好きなシーンです。

たかが朝飯の描写をここまで大袈裟に、コミカルに描けるなんてすごいものだと思い、非常に強く印象に残りました。

この長台詞のメインはもちろん後半部分なわけですが、出だしに戦士の休息について語っています。そのため、このセリフについても、印象の強かった後半部分とセットで私の脳裏にこびりついてしまい、「いつかそんな休暇をとってみたいなぁ…」と思っていたのです。

そんなわけで、この夏休みにそんな戦士のかりそめの休息を味わうこととしました。

諏訪大社本宮から守屋山登山道入り口を目指す

「谷川の水を汲んでの一杯のカフェ」ということで、どこか適当な清流を探さなければならないが、自動車をとばして河原で一杯というのではチョッと味気ない。

仮にも「傷付き疲れた戦士」などというのであれば、多少の冒険を伴いたいものである。

そんなわけで、候補地を考えていると知人から一本の電話がかかってきました。

 「上社から守屋山に行くコースを教えてよ。」

ここで言う守屋山とは諏訪大社の神体山と言われている(実際は違う)山のことです。杖突峠の登山道から登るのが一般的ですが、実は諏訪大社の本宮近くから歩いて登るコースも存在します。

この登山道や守屋山についてはこれまでも何度かこのブログで書いていますので、良ければご覧ください。

www.hesocha.com 

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電話はこの登山道を教えてほしいとのことでしたが、今回の私の目的にも合致しそうです。

というのも、このコースを進めば、杖突峠からの登山道の入り口で合流するのですが、そこにはキャンプ場があり、横を小川が流れているのです。

というわけで、本宮から守屋山のキャンプ場まで歩き、そこでお昼ご飯とコーヒーを楽しむこととしました。

 

ゴールは登山道入り口 本宮から守屋山へ向かう

詳しいコースは上記の記事に書いてありますので、抜粋で。

この登山コースを記載した観光マップなんかも過去には作られているのですが、正直、山を歩きなれていない人が軽々と歩けるようなコースではないと思いますので、行ってみたい方はそれなりの準備をしていってください。

このコースで守屋山の山頂まで行かれる場合、消費するエネルギーの6割くらいは登山道入り口までで使われているというのが私の実感です。

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林の中を歩くので樹々を眺めるばかりなのですが、ときどきこんな風に諏訪湖の見える場所があります。良い眺めを目にすると、不思議と疲れを忘れます。

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途中にある鉄塔です。

このあたりも景観がよく、茅野方面がキレイに見えます。

見晴らしがとても良いので、結構上まで登って来たと感じるのですが、まだまだここからが長い。

ここで休憩をとって後半戦です。

ここまでと同じくらいの距離を歩けばゴールです。いや、スタートかな?

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今回のゴールです。

登山道入口ですが、ゴールです。

お昼ご飯

守屋山の登山道入り口はキャンプ場になっています。

近くを小川が流れているので、この水を使って「一杯のカフェ」といこうと思うわけですが、それよりもまず、昼飯にしようということになりました。

ちょうど昼時ですし、歩き疲れ空腹感が酷すぎてコーヒーを一杯なんて優雅さよりも、早急にエネルギーを補給したいのです。

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持参したメスティンでご飯を炊きます。アルコールの固形燃料を使った半自動炊飯です。ほったらかしでも美味しく炊けるので便利です。

おかずにするのはこちら。

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いつぞや東北に行ったときに買ったものです。

本当はこの夏休みは東北食い倒れ旅行を企画していたのですが、直前に色々とトラブってしまい行くことが出来ませんでした。

宮城で本場の牛タン&テールスープを頂きたかったなぁ…

20分ほどするとメスティンのご飯が炊きあがりました。

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完ぺきな炊き上がりです。

1合炊きましたが、一緒に来た知人が昼飯を忘れてきたので半分は別の容器に移して0.5合いただきます。(この人、絶対に学生時代にも弁当を忘れて、誰かの弁当の蓋を借りてみんなからおかずを少しづつ分けてもらった経験あると思う。)

結構歩いた後なので、物足りない感じもしますが、ダイエット中なので良しとします。

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味噌汁も作ってお昼御飯です。

最近はレトルト食品もバカに出来ないですね。炭火で炙られたような香りもして、非常に美味しかったです。 

一杯のカフェ

さて、人心地付いたところで目的のコーヒーを淹れようと思います。

隣を流れる清流から水を汲みます。

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飲料水として適しているのか分りませんが、近くに水飲み場とか水汲み場的な表記もあったので、まぁ、よく沸騰させて使えば多分大丈夫でしょう。念のため書いておきますが、マネする人は自己責任でやってね。

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念のため、沸騰してもしばらくそのまま火にかけ続けてました。食事中ずっと火にかけていたので20分くらいでしょうか。

アルコールストーブの燃料が燃え尽きた後、しばらく置いて程よい熱さになったらコーヒを淹れました。

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たった一杯。このコーヒー一杯のためにここまでやって来た。

顔の近くでマグカップをまわし香りを確かめる。

うん。何の変りもない、いつものコーヒーだ。

味わってみる。

水の違いのせいだろうか、多少いつもよりも味に丸みがあって口当たりも良いような気がするが、劇的にコーヒーが美味くなったわけでもない。

予想を裏切らない安心の味といったところだろうか。

だが、2口、3口と飲んでいくうちに、ここまでの過程と大自然の中という環境が味を極上のものへと変えていく。 …ような気がする。

まぁ、こういうのは味ではなく雰囲気を楽しむものですよね。

喧騒を離れ、ゆったりと流れる時間の中でコーヒーを楽しむ。本当に幸せなひと時でした。

 

 後々考えると、水質も確認せずに谷川の水を飲むってのは、やっぱりチョッと危険な気もするので、次からはこういうのを準備しようと思います。

戦士の休息とか気取って腹壊したり、変な病気貰ったらシャレになりませんからね。

とりあえず今回は健康そのものですので結果オーライ。良い夏休みを過ごせました。

 

では、また。