ヘソで茶をわかす

日本のへそ、諏訪湖畔に住む小市民の日々の記録

ジブリアニメにでも出てきそうなたたずまいの守矢神長官資料館

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頑張って書くと反応がなく、力を抜いて書いたものほど受け入れられるために、アクセスが増えても素直に喜べない根性曲りのhesochaです。

ひとつ記事が受け入れられたなら、それに近いものを書くのが良いよと人に言われたので、「場所と雰囲気が近いかなぁ」ってことで、本日は守矢資料館についてです。

神長官守矢史料館

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神長官守矢史料館(じんちょうかんもりやしりょうかん)は、茅野市宮川にあります。諏訪大社の本宮と前宮の丁度真ん中。県道16号線沿いを進めば看板が見えます。

諏訪大社には江戸時代まで神長官という神職がいました。守矢家がこの職位に就いていたものの、明治頃に神官職の世襲が排され、大祝職の諏方氏と共にその役目から離れました。 この博物館は守矢家の文書を保管・公開する目的で建設されました。守矢家は現在も続いており、博物館はその守矢家の敷地内に位置しています。

www.city.chino.lg.jp

最近は東方風神録をはじめとした同人ゲーム「東方Project」シリーズのファンの間で聖地化しているそうです。観光ガイドをしていると、このゲームの話をされることも多いので、いつかやってみたいものです。

ちなみに現在の守矢家の当主は守矢早苗さんといい、東方Projectに登場する東風谷早苗の元ネタであり、先祖は洩矢神=洩矢諏訪子の元ネタとなっています。

東方風神録 〜 Mountain of Faith.

さて、資料館について。

写真でも分かるように独特の外見です。屋根から木を突き出させている奇想天外な建物なんて現実の世界で見たことありますか?この建物は諏訪で生まれ育った著名な建築家藤森照信氏の設計です。突き出ている柱は地元産の樹で、諏訪の自然と中世の信仰のイメージを取り込んだモチーフだそうです。

内部も外部同様に面白いこったつくりで、諏訪大社の「御頭祭」で供えられる鹿の頭部(剥製)や串刺しのウサギ(剥製)などの少々グロテスクな展示などもあいまって、何ともいえない、独特の雰囲気を醸し出しています。是非、実際にお越しになってみてください。

資料館の外、敷地内には洩矢神と同一視されているミシャグジ様を祀る御射宮司総社があります。また、守矢氏に縁のある古墳や歴代大祝諏方氏の墓所もあります。

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資料館付近には藤森先生の作品が他にもあります

資料館からすぐそばには、資料館を建てた藤森先生の作品が2つあります。

ひとつがこれ。

高杉庵

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茶室になっているそうです。ツリーハウスになっているのですが、高すぎる場所にあるので高杉庵。

もう一つがこちら。

空飛ぶ泥舟

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ロープでつられています。ブランブラン。

 

神長官守矢資料館、高杉庵、空飛ぶ泥舟、どれもこれも奇妙な建物です。しかし、不思議と周囲の自然とマッチしていて、その場に行くと別の世界に、それこそジブリアニメの世界にでも迷い込んでしまったかのようです。

 

神長官については後日あらためてシッカリと書きたいと思います。

今回はここまで。では。また。