ヘソで茶をわかす

日本のへそ、諏訪湖畔に住む小市民の日々の記録

先割れスプーンも勿論買った!!山頂で寿がきやラーメンを再現してみた【エクストリーム出社】

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先日、西友で魅惑的な商品に目が留まりました。

それがコレ。寿がきやラーメン。 

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何の変哲もないラーメンですから、「何が魅惑的なのか?」と思われる方も当然いることでしょう。ですからまず、その点について説明をしてから本題に入りたいと思います。

諏訪と寿がきや

現在、残念ながら私の住む諏訪エリアには寿がきやは一軒もありません。それどころか、長野県内にもないそうです。

しかし、かつてここ諏訪にも寿がきやはありました。

それがここ下諏訪のジャスコ。

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イオン? は? 何言ってんの? ジャスコだから、ここ。面する大通りはジャスコ通りだから。下諏訪のジャスコ、通称、下ジャス。誰が何と言おうと私ら諏訪の人間にとってはジャスコだから。

子供の頃、休日に家族で良く出かけたものです。 買い物を一通り済ませ、チョッと小腹がすいてきたらフードコートに向かいます。そこにあったのが寿がきやです。

渡された札の番号をよばれるまでソワソワしながら待つのが楽しかった記憶があります。

普段はラーメンだけだったけれど、祖父さんor祖母さんもいっしょに買い物に来ているときはソフトクリームも買ってくれたり、退屈な待ち時間にキンケシのガチャガチャやらせてくれたり、そんな幼い頃の楽しかった思い出が私の中の寿がきやのイメージです。

ジャスコの他にも、もう一件、岡谷市内のアピタというデパートにも寿がきやがありました。しかし、これもいつの間にか閉店されており、諏訪エリアからは寿がきやが姿を消してしまいました。

今年、そのアピタが建て替えられ、再スタートを切りました。この際「寿がきやが復活するのでは?」と私を含む一部の寿がきやファンは期待をしたものですが、結局復活は無く、残念ながら未だ寿がきやの店舗が存在しない状態が続いています。

そんな悲嘆にくれる日々にあった私がこの寿がきやのラーメンを見つけたのです。そりゃ、魅惑的に見えるというものです。

寿がきやといえば先割れスプーン(スガキヤスプーン)

いよいよ本題。

寿がきやファンとしては、このラーメンを見つけたときには売り場で小躍りしたくなるくらい嬉しかったです。

嬉しかった。本当にうれしかった。また、あの魚介の出汁の効いた甘口のラーメンを食べられる。そう思うと頬が緩みました。だけれど、何か、何か違うんじゃなかろうか。

確かに家庭で同じ味を楽しめるのだろうけれど、これを普通に作ってドンブリによそって、箸でズルズルと食べたのでは幼い頃に私が愛した寿がきやのラーメンにはならないのです。

そう。寿がきやのラーメンといえばスガキヤスプーンです。あの先割れスプーンを使って食べてこそ寿がきやラーメンです。

せっかくの思い出の味を不完全な状態で食べてしまっては、私の美しい幼年期の思い出に泥を塗ることになるかもしれません。いや、なる!!

そんな事だけは何としても阻止しなければならない(使命感)!!

そうだ。ならば先割れスプーンを手に入れれば良いんじゃないか。加えて言えば、最近寿がきやで使われているスプーンではなく、かつて使われていた先割れスプーンがあればなおのこと良い。こんな時こそインターネット。ネット通販で探してみよう。

探せばあるものです。

これを買っちゃいました。届いたのがこちら。

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私の寿がきやに対する思いがアマゾンさんに通じたのか厳重な保護のもと届きました。

どうやら最近寿がきやで使われている先割れスプーンは こういうやつのようです。

ですが、私にとって寿がきやスプーンといえばこの形状です。

思い出フィルターに対抗するために

無事、かつて寿がきやで使われていた先割れスプーンも購入でき、懐かしき日の思い出を汚すことなく寿がきやラーメンを食べるための一応の準備はできたといえましょう。 

しかし、不安もあります。

「思い出フィルター」

か~ これは難問だよ。

私の中の寿がきやは幼い日の思い出と紐付されていて、過度なほどに美化されている恐れがあります。つまり、目の前にある袋入りの寿がきやラーメンに対する期待値が高まり過ぎているのです。この状況で食べた場合に果たして本当に美味しいと思えるのだろうか?

「思ったほどではない。」と言うくらいならば良いのですが、それがために思い出に傷がつくようなことは避けたいところです。

ならば、思い出フィルターに対抗できる外的要因があればどうだろうか?

最高に美味しい食べ方をすることによって、思い出フィルターによる味の加点分を補うのです。

ラーメンを最高に美味しく食べる方法…

私が知るところでは、これが最良の方法です。そう。

山ラーメン

最高のロケーションでラーメンを食べれば、そりゃ美味しいことでしょう。

 

最高の寿がきやラーメンを求めて高ボッチで山ラーメン

ラーメンを最高に美味しく食べるために山に行くことまでは決まりました。しかし、何処に登るのか?

そうだ。折角だから、「寿がきや」の名にふさわしい、縁起の良さそうなロケーションが良い。富士山と日の出を見ながらラーメンを喰おう

ということで、諏訪湖、八ヶ岳、南アルプス、富士山、日の出をいっぺんに見ることのできる高ボッチ山で山ラーメンをすることに決定

朝四時起床。毎朝通うが…

朝日を見るためには当然ながら日が昇る前に出発する必要があります。そのため、朝4時には起床して、暗いうちに山頂まで出かけました。

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5時頃、山頂付近の駐車場に到着したときはこんな感じです。真っ暗で何も見えません。加えて霧が濃くてライトで照らしてもせいぜい3mくらいしか先が見えない状態です。

6時頃、日の出の時間ですが、霧が一向に晴れる気配を見せません…

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この霧の先には諏訪湖と八ヶ岳が見えるはずなのですが…

場所を変えてみましょう。

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日本一のシャッターポイントとは大きく出たな。しかし、晴れてさえいれば、この謳い文句が言い過ぎではないくらいに眺めの良い場所です。

でも…

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山頂へ向かう道です。前が見えません。嫌な予感しかしません…

そして山頂へ到着。

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積み重ねられた石の山と高ボッチ山頂と書かれた柱が物悲しいです。賽の河原ってこんな感じですかね。悪い夢にでも出てきそうな雰囲気です。

これでは富士山や諏訪湖どころか朝日も期待できそうもありません。

あ、チョッとだけ見えました。

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いや… コレジャナイ…

どうしたものでしょうか…

この写真は今日のものですが、実はこの数日間は毎朝通っていました。しかし、来る日も来る日も山頂は濃霧…

この時、選択肢が2つありました。1つは下山して場所を変えて山ラーメンをするという手段。ここに居続けるよりはまともな写真が撮れそうです。

もう一つはここにいて霧が晴れるのを祈り続けるという手。

考えた結果、私は霧が晴れることを期待して、ここに残ることとしました。

やっぱり霧は晴れない

うん。やっぱり、私は何ももっていないな。

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主人公設定の連中ならば、ここで奇跡的な天候回復が起こるのだろうけれど、何の変化もなし。雲の合間からたま~に朝日が見えるくらいです。

ただ、富士山や諏訪湖は見えないものの雲の隙間から射す朝日に照らされた高原の景色は山ラーメンをするのにふさわしい美しいものでした。

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先に登った山頂付近も朝日に照らされると綺麗なものです。

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もう、富士山は見えないけど、この景色で良いか? 腹減っちゃった。

日本の中心で寿がきや愛を叫ぶ

それなりに美しい景色もみれた。ここでラーメンにするか?

でも、何か違う。これではわざわざ高ボッチを選んだ意味がない。高ボッチならではの何かはないのか。

そして以前に書いた記事を思い出す。

語感から勝手に決定!ぼっちの聖地【高ボッチ高原】 - ヘソで茶をわかす

日本中の観光地が恋人の聖地化しているのに憤慨し、語感だけでボッチに優しそうな観光地だよと紹介しようとしたところ、ここ高ボッチも実は恋人の聖地化していたという、どうしようもなく、どうでも良い話。

この時見つけたのがコレ。

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なんで三大標高の山に愛を誓うのか!?

意味わかんねぇよ!!

かつての私はそう憤慨したものです。しかし、今なら分かります。

愛、それは異性に対するものだけではないはずです。

そう、ここで溢れんばかりの寿がきや愛を誓ったっていいじゃないか!!

ということで企画変更。

ここで山ラーメン決行します。

日本の中心で寿がきや愛を叫ぶ!!

さあ、ラーメン食べるぞ、レッツクッキング。

山ラーメン

駐車場に戻ってラーメンを作ります。前日が雨で草も濡れているとはいえ、万が一のことがあったら大変です。火の取り扱いは車の荷台で行いました。

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麺を茹でるためのお湯とスープ用のお湯をそれぞれ別に沸かします。

普段ならばスープ用のお湯を沸かした鍋でラーメンを食べるところですが、ここまでやっておいてクッカーでラーメンを食べたのではこだわりが台無しです。最後までとことんこだわります。

これ、買いました。

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ラーメン丼~

し~か~も~

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寿がきや丼!!

インターネットって凄いな。なんでも手に入る。

楽天で買いました。こっちは過剰包装はなしでした。

この丼にスープの素を入れて

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そこにお湯を注いで

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あとは茹で上がった麺を入れて、具材をトッピングします。

そして、出来上がったラーメンを片手に、寿がきや愛を誓いに向かいます。

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どうでしょうか。

結構旨そうでしょ。パッケージと同じように作ってみました。卵は生の物は綺麗に固まりそうもなかったので温泉卵にしてきました。

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私は今日ここに永遠の寿がきや愛を誓います。

実食

ラーメンがのびないうちに、冷めないうちに頂きましょう。

相変わらず霧が濃くて景色はイマイチですが構いません。

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待ちにまった寿がきやラーメンです。

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もちろん寿がきやスプーンでいただきます。

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喰い辛い…

これだ。このスプーンとしてもフォークとしても中途半端な形状。これこそ寿がきやのスプーンだ。

この微妙な感じも含めて大好きだった寿がきやラーメンだ。

そして味。

まずはスープをすする。これが最高に美味い。日本人好みの魚介の出汁が効いている。

スープを作っていた時から、空腹の胃袋を狙ってダイレクトに攻撃を加えてくるような、強烈な鰹の出汁の香りが気になっていたが、やっぱり飲んでみると美味い。

次に麺だが、こちらは特筆すべきことはない。しかし、細い麺にスープが絡み美味い。

スプーン以外は特段意外性などは無く、安心して食べられるおなじみの味といったところか。

しかし、やはり美味い。なにかクセになる魔力のようなものを感じます。そうこうしている間に完食です。

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美味しいのでペロリでした。

 

……

…………

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足りない。

 

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もう一玉あるなぁ。

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もういっちょ、いく~?

 

うっす!!

 

いや、やっぱり朝はしっかり食べないとね。

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2杯目は予定していなかったので、具材が残っていたメンマとネギだけだけれど、スープの香りだけで美味そうです。

で、やっぱり2杯目も美味しくて、あっと言う間にペロリです。

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そんなわけで、ネットショップで思い出の品をそろえて、朝っぱらから高ボッチ山頂にて山ラーメンを食べて、寿がきや愛を誓ってきたという報告でした。

 

では、また。

 

 

 


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