ヘソで茶をわかす

日本のへそ、諏訪湖畔に住む小市民の日々の記録

英語民間試験活用の見送りに関して

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クソ制度の延期は非常に喜ばしい。学習塾を経営しているので生徒の負担ばかりが増大する新制度には良い印象はない。その新制度の中でも際立って問題の多かった英語の民間試験利用が延期されたことは喜ぶべきことだと思う。

が、反面、これまでクソ制度とは思いながらも必死で準備を進めてきた生徒や現場からすれば喜んでばかりはいられない。

率直に言ってムカついている。

制度設計をした文科省や、それを主導してきた政府に対してはもちろんのこと、「動けば変わる!政治は変えられる!」なんて無邪気にはしゃいでいる野党議員とメディアに対しても。

お前らはこの数年、何をしていたのか。

新制度の問題点の一つとして、実質高2から受験が始まることがあげられる。つまり、事実上、新入試制度が動き始めていたこのタイミングで緊急停止したわけだ。それも政局ゲームに乗っかる形で。

受験って、その後の人生に大きく影響を及ぼす一大事だよ。それを何だと思っているのだろう。普段偉そうに若者に夢を語るような奴らが何やってんだ。もっと真剣にやれよ。

朝からイライラが止まらないので、ここでぶちまける。以下、まとまりの全くない戯言。

時間もお金も投資したのよ⁉

民間試験の利用が話題になったのって、もうずいぶん前のことですよね。どんな制度になるか最初から分かっていたわけではありませんが、現場は少ない情報から様々な可能性を考えて準備をすすめます。

私の運営する教室でも長期的な計画を立て、生徒たちが中学生の頃から準備を進めてきました。

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この記事を書いたときには準備を進めていました。この頃の中学生が今年大学受験です。早いものです。

当初、英検などが利用されると聞いたときは良い制度になるのではないかと多少期待もしていました。センター試験の一発勝負ってやはりプレッシャーですからね。

私自身、センター本番でやらかして悔しい思いをしましたので、前もって受験をしておけるのであれば素晴らしいじゃないかと、生徒たちにも早めに英検に挑戦させ、実力を養わせたわけです。

ところが、途中から話がおかしくなってきます。

高校3年時のスコアしか認めないとか、現行の英検ではなく4技能をテストできる新しい英検じゃないとダメとか、色々と訳の分らんルールが判明します。続けて、費用も結構掛かるとか、会場も少ないとか問題も明らかになりました。もはやこのあたりは説明は不要だと思います。

 

数ある問題の中で学習塾経営をしていく上で一番頭を悩ませたのが、4技能試験のうちのスピーキング対策です。

ただの受験英語対策ならともかく、スピーキング対策なんて余程英語の出来るものがいなければ対応できませんし、基本的にマンツーマンレッスンになるので人数も必要です。ですが、私が教室をかまえるような田舎では、そんな人材はそうそういません。

ならば諦めるのか? 冗談じゃない。

自分を信頼してくれる生徒に身の丈に合わせろなんて言えるわけがありません。
それどころか目標に向かっている生徒対しては思いっきり下駄を履かせてやりたいくらいです。

そんなわけでICTの活用で対応しようということになり、教材を契約したり、そのための機材(タブレットやPCなど)を購入したり、研修会や勉強会に足を運んだりと時間もお金も投資してきました。

消費税増税の影響もどのように出てくるかわからない中での投資は勇気のいる事でしたが、それでも生徒の受験を考えれば絶対に必要なものでした。

でもね、全部パーですわ。

まぁ、機材なんかは別の指導などで使えそうですが、こと民間試験対策ように費やしたお金と時間は完全に無駄になりました。

しかしまだ私は運がいい。スピーキングの練習は他の生徒と一緒の部屋でやるわけにいかないので、教室を分ける必要があります。そのため来年早々に引っ越しを計画し、物件を物色中でした。これ、移動後に発表されていたらエライことでしたし、銀行から借り入れなんてしていたらと思うとゾッとします…

全国には結果的に過剰投資をしてしまった学習塾って結構あるかもしれませんね。ご心痛お察しします。

生徒に申し訳ない

お金はまぁ、大分シンドイけれど、また頑張れば良いことだから我慢出来る。だけど生徒たちが受けた不利益はこんなものじゃないし、絶対に許せない。

先に書いたように新制度では実質高2から受験が始まるので、実はすでに新入試制度は動き始めている。

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早速こんなニュースもあった。

予約金の支払いくらいなら良いじゃないかと思う人も多いだろうが、予約したということは、受験するために時間やお金を既にかけているのだ。

新制度は今までよりも早期に受験の準備を始め、計画的に学習を進める必要があるが、今回の件で戦略の練り直しを迫られる生徒も多いだろう。

影響を受けるのは来年度受験の2年生だけではない。今年度受験する3年生にも多大な影響がある。

当然ながら今年度は最後のセンター試験。来年度から別制度がスタート。ここに移行措置はない。浪人した場合、新制度の対策をしなけらばならないため、多くの受験生が安全策に走っている。

安全策にもいろいろある。単純に自身の偏差値よりも少し低めの大学を受験する予定だったならば、本来受けたかった大学を受ければよいだけだ。そういう生徒は多いはずなので、多少戦略を練り直す必要があるだろうが、そう問題にはならない。

だが、安全策として本来受けたかった志望校を諦め、推薦試験を受けてしまっていた場合はどうだろう。

このパターンの生徒がウチの教室にいる…

上記の英検対策の記事の頃から大学入試を意識して計画的に勉強を進めてきた生徒だ。当初志望していた国立大の受験を取りやめ、W大の推薦入試に挑戦する。

まだ合格が確定したわけではないが、まぁ、受かるだろう。これを悪い選択だとは思わないし、受かったなら大変喜ばしい結果ではあるが、やはり元々受けようと思っていた学校を挑戦させてやりたかった。

このニュースを聞いて、あの子はどう思っただろうか。来週、彼に会うとき私は何と声を掛けたらいいのだろうか。

 

もし私の指導がもっと良いもので、彼が万が一の心配などせずに志望校を挑戦できるだけの実力をつけてやれていたなら、こんなことに振り回されないだけの絶対的な実力を身につけさせてやれていたなら… そう思うと申し訳なくてたまりまらない。

 

少しずつでも変えていくしかない

生徒たちに冗談半分で言っていることがあります。

「この塾の最終目的は国家転覆」

もちろんそんな危険思想は持っていませんし、受験対策以外の余計なことは教えていませんのでご安心ください。

ただ、話のもう半分は冗談ではなく本気です。

こんな田舎の普通の子供たちが各界で活躍できるような大人になったのならば、きっとこの国は変わるだろうと思うのです。それこそ国の在り方がひっくり返るくらいに。

そんな思いとともに私は生徒たちに話しています。頑張って勉強して立派な大人になれと。わざわざ冗談も添えるのは照れ隠しです。あと真面目過ぎる話だと右の耳から左の耳に通り抜けるだけですしね。

でも最近本当に思うんですよ。この冗談を実現してしまいたいって。

今回の件で心底思いました。

エライ人の都合で、たびたびみんなが振り回される社会は絶対におかしい。

私たちロスジェネと呼ばれる世代はそういう世代でした。

私は教え子たちには世代ごと切り捨てられた私らみたいな思いはさせたくないし、私たちが出来なかったことを存分に味わってもらいたい。明るい未来を歩んでもらいたい。

だから誰かをあてにするでなく、私は自分の仕事を通して社会を変えていく努力をしていこうと思います。ひとりでも多くの生徒の夢の実現のために。

 

あぁ、なんだか書いているうちにイライラも静まった気がしますし、この仕事を始めた頃の初心に戻れた気がします。

スッキリしたところで、明日からまた頑張って生徒指導に励みます。受験シーズン到来、頑張れ受験生!!

 

新しい受験制度についてはもう少し書きたいこともあるので、時間があったらそのうち書きます。たぶんそれどころではないと思いますが。

 

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