この度の台風により、被害に遭われた皆様には心よりお見舞い申し上げますとともに、1日も早い復旧をお祈り申し上げます。
さて、残念なことに、こういった自然災害が発生するたびにSNSでは心無い中傷やデマが飛び交います。昨今ではそれが当たり前になってしまっていますし、イチイチ反応するのも大変なので、個人が発信する分には「感想」くらいに受け取れば良いと思うようにしています。
しかし、立場のある人や影響力のある人の発言となれば別です。誤解が広がってしまえば不利益を被る人も出てきてしまいますし、発信者が間違いに気がつかずにいるのであれば、教えてあげるのが親切というものです。
そんなわけで、とある区議会議員様の間違いをご指摘させていただきます。
ファクトチェックとか、そんなたいそうなものではありません。
下諏訪ダムと千曲川って全然場所違うよ
まずはこちらのツイートをご覧ください。
長野県千曲川決壊で大被害
— くつざわ亮治 豊島区議員 地政学アナリスト 獣医師 (@mk00350) October 13, 2019
氾濫緩衝用ダムの下諏訪ダム建設を「脱ダム宣言」で中止させた田中康夫のせい
民主党政権も八ッ場ダム建設を中断させてたし「左翼はダムが嫌い」結局治水妨害をしたいんだろかhttps://t.co/ayQSWre2Sa
くつざわ亮治さん、地政学アナリストを名乗る区議さまが何を誤解なさっているのでしょうか?
今回の被災地域と下諏訪ダムには一切関連はありませんよ。
地図で確認してみましょう。
ポイントがついているのが、今回堤防が決壊し大きな被害の出長野市穂保です。
そのまま山を越えて、ぐ~っと下まで見ていくと諏訪湖が見えてくると思いますが、その畔、下諏訪町に下諏訪ダムは作られる予定でした。
ね?
全然関係ないでしょ?
地政学なんて学ばなくても、小学生でもわかることです。下諏訪に降った雨は千曲川には流れません。地政学アナリストのくつざわ亮治さんならご理解いただけると思います。
それに下諏訪ダムの建設予定地の下流にある諏訪湖は水位こそ高まりましたが、氾濫することもなく諏訪エリアは平穏無事です。
地政学アナリストを名乗られるくつざわ亮治さまがこの間違いは恥ずかしい。一刻も早く修正されることをおススメいたします。
とは言え、長野県の地理や歴史・文化は複雑ですので、地政学アナリストのくつざわ亮治殿といえども誤解をしてしまうことも仕方のないことかもしれません。
わかりやすい書籍を紹介いたしますので、今後の地政学アナリストとしてのお仕事にお役立てください。
非常にわかりやすい親切な書籍と評判です。
冒頭申し上げましたとおり、この記事はファクトチェックなどという高邁なものではありませんし、区議会議員様に意見しようなんて大それたつもりもありません。
極めて常識的な内容であり、通常ならば一般的な教養をお持ちの方であれば誤解すらしないであろうことです。おそらくはYoutubeへの動画投稿、Twitterでの情報発信といった台風被害に関する激務に追われてのミスだったのでしょう。
区議として未曽有の災害と向き合った緊張と疲れの中では致し方無いことです。ですから大事になる前にミスは修正した方が良いのではないかと思うわけです。その点はご理解いただけると存じます。
区議会議員、そして地政学アナリストとしての名声に瑕がついてはこれからの活動にも差し障りがあるのではないかと心配し、応援の意味を込めて記事にさせていただきました。
今後も知性欠くアナリストとしての益々のご活躍を期待しております。
当時からのアンチ田中康夫で、脱ダム宣言にも悪い印象しかないけれど、それ以上に人の不幸で飯食うような利己的なウソつきが大嫌いな一市民より。
本題
今回被害を免れたエリアにお住いの皆様。千曲川流域の復旧のためにお力をお貸しください。お願いします。