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ヘソで茶をわかす

日本のへそ、諏訪湖畔に住む小市民の日々の記録

幼少期の予防接種をめぐる母との駆け引き

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お題「私の最初の記憶」

はてなブログに「マイお題」という機能が少し前からあります。はてなが出題するお題ではなく、ユーザ-同士で自由にお題を出し合って楽しもうぜ!っていうことらしいです。

使い方がイマイチ分らなかったのと、書いてみたくなるお題もなかったので今まで放置状態でしたが、昨晩、ちょっと面白いお題を目にしました。

お題の出題者はあさひん日記のあさひさん。

asahi-7.hateblo.jp

最初の記憶ねぇ。遥か昔の事なので記憶が曖昧ですし、どれが最初の記憶かも定かではありませんが、「まぁ、この辺の記憶が最初期のものかな?」と思えるものはあるので、それについて書いてみようと思います。

注射が嫌いだった幼年期

わたし、とにかく注射が嫌いで、嫌いで。体に針ぶっ射して液体を注入して治療するとか、最初に考えついた人は頭どうかしてませんかね?

今でもこんなに嫌いなので幼い頃なんて尚更嫌いだったのだろうと思います。

その大嫌いだった注射に関する記憶がたぶん私の一番古い記憶、最初の記憶ということになると思います。

幼稚園にあがるよりも以前の話。子供への予防接種がありますよね。指定された会場まで母に連れられて行き、そこで初めて注射だと気がつき絶望するわけです。

いつも通りの笑顔の母に連れられて出かけたはずなのに、ついた先では列に並んだ同じくらいの年の子どもが泣き叫んでいるわけです。そりゃ、恐怖するってもんです。

正直なところ、この辺は全く記憶にないのですが、どうやら当時の私は何回かこれを経験するうちにあることを学習したようです。

保険証奪取計画

私は気がついてしまったのです(記憶にはない)。病院に行ったときや予防接種を受ける時に、母が何か手帳のようなものを看護婦に提示しているのを。おそらく保険証か何かだと思います。

「もしかしたら、あれがなくなれば注射されないんじゃないか?」そう思った悪がきの私は箪笥の一番上の引き出しにしまわれていた保険証の奪取を画策します(記憶にはない)。

隠し場所はいわゆる「子供の手の届かないところ」でした。椅子などにのる程度では絶対に手が届かないため、おそらく、タンスを一段ずつすべて引きだして、階段状にして登っての犯行だったのではないかという説が母の中では有力だそうですが、ともかく、私は保険証の強奪に成功したようです。

さて、このあたりから私の記憶も残っています。

保険証の奪取計画を画策したことを考えても、事前に予防接種の日程を私に漏らした人がいたようです。おそらくは婆ちゃん。「今度の注射は泣かずにしてこれるかな?」くらいのことを言ったのでしょう。おそらく。

そのため、この時の私は明確に「この日までは隠し続けなければ」と決意していました。奪取した保険証を玩具箱の底に隠し、その時を待ちます。

予防接種の当日、朝から母が慌てていました。そりゃそうです。まもなく予防接種が始まるというのに保険証がないのだから。「へそちゃちゃん知らない?」母は私を疑い問い正してきますが、私は何もなかったかのように知らん顔です。「しめしめ、これで注射はナシだ。」ハッキリと覚えています。たぶん、これが人生初の駆け引き、勝負事です。

勝負は私の勝ち。その日私は予防接種に連れて行かれることはありませんでした。戦略目的を見事に達成した大勝利です。今の私ならば晩酌にビールで乾杯するところですが、当時の私はどのように勝利に酔ったのだろうか。

しかし、まぁ、そのまま予防接種なしというわけには当然行きません…

市役所で大捕り物を演じる

予防接種から数日後、当日風邪などで予防接種を受けられなかった子供のための予防接種が諏訪市役所を会場として行われました。

そんなことはつゆ知らず、私は母の口車に乗ってご機嫌で出かけてしまったのです。

この時の母はいつにもましてあくどい手に出てきました。なんと、婆ちゃんにまで手を回し、2人がかりで幼児一人を騙しにかかるという外道っぷりでした。

「へそちゃちゃん。今日は天気も良いからお城に遊びに行こうか。」と母が言います。お城というのは高島城のこと。諏訪市役所はその隣です。

これに合わせたようにばあちゃんが続けます。「あら、良いわね。私も行こうかしら。途中でお団子買っていきましょう。」

「お城の中入ってみたい!!」

予防接種のことなど全く頭にない私は高島城の天守閣へ入ってみたいという好奇心と団子に釣られて、まんまと市役所に向かって連れ出されました。

今もそうですが高島城は駐車場が狭いので、隣接する市役所に車を止めるといわれれば、おかしいとも思いません。車から降りると母と婆ちゃんがこう言います。

「お城の中はトイレあったかしら?」

「どうでしたっけ?ないといけないから市役所で借りていきましょう。」

何の疑いも持たずに市役所に連行される幼い日の私。

しかし、庁舎内を少し進んで異変に気がつきます。消毒の匂いがする。

謀ったな、母!!

このままでは間違いなく予防接種をされます。何とか逃れなくては。

運よく私の手を引いているのは婆ちゃんでした。力いっぱい手を振りほどいて、私は人ごみに向かって走りました。そして、母たちが私を見失うとトイレに走り込み、その窓から逃走することを考えたのです。

トイレの外では私を探す大人たちの声が聴こえました。

これなら何とか逃げられるか? そんな期待をしていた時でした。

伏兵現る

何故か近所の小学生のK君がトイレにやって来ます。当然「あれ、へそちゃじゃん。どうしてこんなとこにいるの?」という話になります。

なんと彼も学校で受けるはずだった予防接種を予定していた日に受けられず、ここに来ていたのです。

声をかけられて困っていた私を見て、直ぐにピンときたらしく、がっちり私の手を取って廊下に連れだします。そして、

「あ、おばさん、へそちゃここですよ!」って。

 

万事休す…

 

小学生のK君、母、婆ちゃん、市役所の職員、看護婦さんに囲まれ厳重な監視のもと医師の前まで連れられ、バッチリ予防接種をされて帰ってきました。

記憶にないのですが、捕まったことが相当ショックだったらしく予防接種の際には呆けており、いつもなら大暴れ&大泣きするところが、何もなかったかのように大人しく予防接種を受けたそうです。

 

数日後、K君の靴の中に毛虫を入れて復讐を果たしたのはまた別の話。

では、また。