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ヘソで茶をわかす

日本のへそ、諏訪湖畔に住む小市民の日々の記録

大変だった弟との通学

雑記

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お題「通学路の思い出」

通学路というか、通学時の思い出。

私、兄弟が多いのですが、弟に一人とんでもなく神経質でメンドクサイ奴がいます。そんな弟を連れての小学生時代の通学は、私にとってはとても過酷なものでした。

今日はそんな話。

余裕を持って出発したはずが

自宅から小学校までは徒歩で20~30分程でした。ですから、普通であれば7時半頃に家を出れば悠々時間には間に合うはずなのです。

ところが、弟が小学校に入学以来、私は彼を連れて遅刻せずに学校に行くために7時前には家を出なければいけなくなりました。

何故か。

気難しい彼は何か拍子にその場から動かなくなることがあったのです。

本当に些細なことなのです。

「靴下が気持ちが悪い。」

「靴ひもの感じがなんか違う。」

「襟が気持ちが悪い。」

そんな風に不満?をもらしては地べたに座り込み、ブリブリと文句を言いながら動かなってしまう。どう表現したらいいのだろうか。このあたりでは、この状態を「ぶりを焼く」というのですが、どうにもそのニュアンスを上手く伝えられません。すねるとか、そのへんが近いのかな?

こうなってしまうと、もうどうしようもない。あれこれと話しながら機嫌をとって歩かせようとするのですが、なかなか上手くいかない。そんなことを繰り返すため、いつも遅刻ギリギリとか、遅刻でした。

何が不満かさっぱりわからない

今でもあいつは兄弟の中でも異質な感じがしますが、子供の頃は本当によく分かりませんでした。

何が不満なのかサッパリわからないため、ただただ機嫌が良くなるのを待つしかありません。歩いていて、いきなり靴下が気持ち悪いって座り込んで、そのまま泣きながら1時間ぶつぶつと文句を言うんですよ?もう、どうすればいいの。

こんなこともありました。

小学生ですから、遊びながら歩いて行きますよね。そうすると、よそ見をしていたりすると、壁に膝をぶつけてしまったりすることも有るじゃないですか。(ないか?)

ある日、弟が右の膝をぶつけたんですよね。内心、「あぁ、これはエライことになりそう。」と思うと、やっぱりエライことになりました。でも、その方向性が私の想像の遥か斜め上を行く。右だけ痛みがあってバランスが悪くて気持ちが悪いらしく、左の膝をぶつけはじめるのです。

もうね、何なの?どうなってるの?

こんな調子ですから、遅刻せずに登校するのはもちろん、日常生活の中でも弟の扱いがとても難しかったです。これが、そうですね、彼が小学校の高学年になるころまで続きました。

きっかけは美人姉妹

近所に美人の姉妹がいまして、妹の方と同級生だったのですが、弟が動かなくなって私が困り果てている頃に、2人そろって私らを追い越すように登校していました。

どこのクラスにもいるじゃないですか。ドラえもんのしずかちゃん的ポジションの気の利く女の子って。この姉妹がまさにそのタイプの子で、同級生の妹の方がいつも先生に私の苦戦っぷりを伝えてくれていたので遅刻も大目に見てもらえていました。

ある寒い日のことです。母が編んでくれたおそろいの毛糸の帽子をして登校していたのですが、毛糸の帽子ってチクチクすることあるじゃないですか。で、やっぱり、「なんかチクチクして気持ちが悪い」といつもの様に立ち止まってしまったんです。

そんな時、この美人姉妹が通りがかり、お姉さんの方が、「おそろいの帽子可愛いね。」と笑顔で一言。

これに気を良くした弟は、その日はそのままニコニコと学校へ歩いてくれました。ちなみに、この時、実はさらにもう一人いっしょに弟がいまして、この下の弟に対して「可愛い」と言ったのですが、そのことについては今でも内緒です。

「なるほど、こいつは上手いこと褒めてその気にさせれば動くのか。」と弟の扱い方が分かった瞬間でした。以来、この「褒める」というスキルに磨きをかけることとなりました。そして、弟のある特技を母と共に褒めちぎり、その気にさせたことが、彼の人生にも影響を与えたと思っています。

職人になった

「褒めて伸ばす」ってやつの結果でしょうか。彼は特技を活かした職人になりました。その道を極めた様なというか、既に極めたと言っても良いのかな?そのくらいのレベルの職人です。

まぁ、そういうレベルにまで上り詰めてくれたので、昔のことは今では笑い話で済みますが、当時、その被害に一番遭っていた私にしてみれば、他人に、「やっぱり昔から違ったんですねぇw」なんて言われると、チョッとだけ複雑な気持ちになります。

「お前らは簡単に言うけどな、俺は本当に大変な思いをしたんだぞ。あいつを天才みたく言うな。あいつは俺が育てた。」と時々、ホントに言いたくなりますし、兄弟からはあいつは兄貴とお袋の作品だと言われています。

ヨイショの男

そんなことを考えていると、今の自分は逆にあいつの作品なのかなぁとも思います。

運営している学習塾では生徒やその親から「先生に言われるとその気になれる」とよく言われます。この特技は紛れもなく弟の世話をしている過程で身についたものです。

昔、稲垣吾郎が主演で「ヨイショの男」というTVドラマがありました。オッサン化が激しい現在ではその頃の様子は跡形もありませんが、当時、私、割と吾郎ちゃん似だったことと、この特技のせいで「ヨイショの男」と言われていました。急に思い出しました。ええ、本文とあまり関連はないのですが、とりあえずねじ込んでみましたが、やっぱり蛇足でした。

えっと、何でしたっけ。そうそう。「褒める」という技術。

「ヨイショ」とか言われると多少、品がないような気がしますが、まぁ、やりすぎなければ褒められて嫌な気持ちになる人はあまりいないと思いますし、たまたま、いま自分がしている仕事ではとても役に立つスキルです。

別に望んで身につけたものではありませんが、結果的に有意なスキルを身につけさせてくれた弟には感謝しています。っが、それ以上に、「少しは感謝しろバカ野郎!」と言ってやりたい気持ちもあります。

そんな弟の結婚式が来週に迫りました。 

www.hesocha.com 

ダイエットの効果で礼服もバッチリです。

とっくに結婚していて子供もいるので今更感はあるのですが、こんなメンドクサイ弟と上手くやってくれている奥さんには、兄として感謝しかありません。ホント、ありがとうございます。

 

仕事で通学中の弟がよく動かなくなった場所の近くに行ったので、色々と思い出してしまって書きました。

では、また。