ヘソで茶をわかす

日本のへそ、諏訪湖畔に住む小市民の日々の記録

【御柱祭】木落一日目の様子を所々紹介【上社】

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昼前の投稿でも書きましたが、今日は朝からボランティアスタッフとして御柱に参加していました。 

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御柱祭を見に来たお客様の対応をしていましたので、肝心なところを見れなかったり、そもそも全く見ることのできない柱もあったのですが、それなりに写真を撮ってこれたので、お祭りの様子も含めて紹介します。

今日は8本中、5本の木落が行われました。

本宮一之柱(四賀・豊田地区)

上社の8本の御柱うち、最も大きな柱である本宮一の柱。以前紹介しましたが、下社の御柱と違い、上社の場合は毎回柱ごとの担当地区が抽籤によって変わります。 

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 この抽籤式で見事に大当たりを引いたのが、諏訪市の四賀・豊田地区です。

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午前8時50分ごろ、木落しの直前の様子です。

これから左右のメド梃子に若い氏子らが乗り、木遣りをないた後に木落し、なのですが、すいません。肝心なシーンの写真はないです。

最初の柱なので、当該地区の氏子はもちろん、他の地区の氏子らからも注目される木落しで、プレッシャーも大きいものと思います。この柱が綺麗に落ち切らないことには祭りとしての格好がつきませんから。

そんなプレッシャーの中、両地区はキレイに最後まで柱を落し切りました。左右に倒れることもなく、氏子がメド梃子から落ちたりするようなこともなく、それでいて結構な勢いを保ったまま滑り落ちていきました。優雅さと豪快さを兼ね揃えており、本宮一にふさわしい見事な木落しでした。

何より素晴らしいのは、予定時刻にしっかり落としたことでしょうか。当たり前と言えば当たり前なんでしょうけど、祭りの進行を考えて計画通り整然と行うという姿も美しいものだと思います。

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木落しの後に広げられた文字です。

「未来曳行」おそらく未来永劫とかけているのでしょう。これからもずっと、みんなで一緒に御柱を曳(ひ)いて行こう。そんなメッセージなのではないでしょうか。

前宮一之柱(富士見・金澤)

前宮一を曳くのは富士見と金澤の氏子です。御柱はメド梃子の付け方や装束など地区ごとに少しずつ違いがあります。この地区の御柱は他と比べて特徴的で、とてもきれいな柱です(個人的な主観)。

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まず直ぐにわかるのが、メド梃子の間に帆船の帆のようなものがありますよね。諏訪大社の神紋と柱の名前、そして地区名が書かれています。

それと、先ほどの本宮一のメド梃子と比べてみてください。とてもシンプルに見えませんか?

メド梃子は紅白にして目立たせるなど工夫がされるのですが、この地区では伝統的に白木のメド梃子を使っています。たしかナラの木だったかな?すいません、このへん記憶が曖昧です。違うようなら訂正します。

私はこの白木のメド梃子がとても好きです。何というか、気品がありますよね。それに氏子が映えると思うのです。

ここは動画も撮って来たので、そのうちアップします。

本宮二之柱(中洲・湖南地区)

本宮二を曳くのは諏訪大社上社本宮のある中洲地区とそのお隣の湖南地区です。まさに神社の地元。前回は本宮一を曳いた地区で、2回連続で大きな柱のくじを引いた強運の地区です。

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さすがは本宮の御膝元。奇を衒うようなセレモニー等はなく、オーソドックスな御柱とでも言いましょうか、一つ一つの所作も綺麗で、「見ているだけの奴がエラそうに」と怒られるかもしれませんが、安心してみていられる柱でした。揃いの明るい色の装束も綺麗ですよね。

ここで一旦お昼休憩

午前中に3本の柱を落としたところで、お昼休みです。2本目以降は少しずつ時間が遅れてはいましたが、概ね予定通り。お昼休みで調整可能なズレです。

やはり、安全のことを考えても時間通りに柱を落とすというのは難しいのではないかと思います。おかしな角度で落とせば大惨事になりかねませんので、時間がかかろうともしっかりと柱のポジションは整えないといけません。

それにメド梃子の上に載って、木落しをするのイメージできますか?あれ、やっぱり相当怖いと思うんですよね。ある程度はセレモニー的なことをして、気分を高揚させて、その上で、自分たちのタイミングで落としたいというのは当然ではないかと思うのです。いや、思っていたのです。このへんは後述します。

さて、私らも休憩です。支給されたお弁当を食べました。

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あんまり期待していなかったのですが、なんか、結構良さそうなパッケージです。

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中身はこんな感じ。何故シートをとらずに写真を撮ってしまったのか…

中々美味い。タケノコご飯がグッド。

腹ごしらえがすんだところで午後の部です。

前宮二之柱(米沢・湖東・北山地区)

(※もしかすると、この地区の人らに怒られるかもしれませんが、私の周りにいた観覧者らの様子を正直に書きます。)

いよいよ米沢・湖東・北山地区の登場です。この地区、毎回すげぇんだ。いろんな意味で。おそらく諏訪郡内で最も御柱好きの多い地区ではないかと思います。いや、御柱好きというより御柱狂と言っても良いかもしれない。

もうね、御柱の姿から他の地区とは一線を画す感じです。

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メド梃子長すぎんだろw もう、笑うしかないわww

やっぱり観客も、坂の上に柱が出て来たときに拍手や歓声よりも先に笑っていた。

聞いたところによると、8mほどあるとか。ひとつ前の中洲・湖南地区の2倍くらいありそうです。

んで、コレに氏子がのぼるとこうなる。

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大丈夫なのか? これで木落しなんてして大丈夫なのか? 観覧者は皆心配していたのですが、そんな心配をよそにド派手なセレモニーが始まりました。

木遣り、ラッパはもちろんのこと、太鼓演奏やそれに合わせたパフォーマンス。正直、ちと長い。一通りパフォーマンスが終わり、「いよいよか?」と思うと、なんか、誰かが歌い始め、横から花火が打ち上げられ… あと、何があったっけ? もう、盛りだくさんすぎて覚えていない…

そんなこんなで、長いセレモニーが続きました。途中までは喜んでいた観覧者も、途中から完全にくたびれていました。

やっている本人らは存分に御柱を楽しんでいることでしょう。まぁ、本来、御柱とはそういうお祭りなのかもしれませんが、総代会で時間厳守を確認したと聞いていますので、ここの地区の総代さんは胃が痛い思いしているんじゃなかろうか。

近くにいた観覧者のセリフが忘れられません。この写真だと確認できませんが、そろいの桜の法被をしていたことから、一言「諏訪の桜はなかなか散らないのね。」とぼそり。

こんな具合で予定時刻を1時間ほど超過した頃、木落しが敢行され… たのですが、写真の手前にあるJRの鉄橋をタイミングよく特急あずさが通過。私のいるところからは木落しが見えなくなりました。

「あれだけ待って電車が来ちゃうなんて~」と観客から悲鳴を上がったのですが、次の瞬間、あずさが「ポォウ!」と汽笛を鳴らしたため、私の周辺では大爆笑が起こっていました。これが、私の周辺では一番盛り上がった瞬間でした。

 

まぁ、御柱ってこういう祭りなんですけどね。氏子の祭りですから、存分に楽しめないといけません。毎回そうでしたし、やっている側はこのくらいのペースが楽しいですよね。自分も経験あります。とは言え、最近は観光資源として見ている向きもあります。このあたりのバランスは今後も難しい課題になるように思います。

本宮三之柱(境・本郷・落合地区)

富士見町の境・本郷・落合地区の御柱です。本来、2時に坂から落ちる予定でしたが、予定を大幅に遅れています。

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2時半頃の様子です。坂の上に氏子らは到着しているのですが、坂の下で、ひとつ前の地区の撤収作業が続いており、柱を曳いてこれずにいるところです。

ここも特徴的な柱なので楽しみにしていたのですが、残念ながら私はここでタイムアップです。

4本も木落しを見れましたし、ボランティアではお客様らとコミュニケーションもとれて、喜んでもらえたので、大満足の御柱2日目でした。

3日目は川越しを見に行こうかとも思っていたのですが、仕事を抜けられそうにありません。我慢して、しっかり働きます。

 

では、また。